新薬の開発過程で行われる治験。
平日の昼間に通院できる方が対象となることが多く、勤め人には参加のハードルが高いものです。
しかしながら医療機関によっては土日の通院を受けているものもあります。
ここでは治験の体験談の中から通院治験の体験談を集めました。
知っておきたい治験用語
負担軽減費:治験協力費ともいう。治験参加者の交通費や時間的負担を軽減するために参加者に支払われる費用。
月1通院、トクホの治験で3万円
通院頻度 | 非公開(土日) |
---|---|
薬のタイプ | 特定保健用食品(トクホ) |
性別 | 女性 |
試験の内容 | 特定保健用食品の効果を検証する |
負担軽減費 | 初回3000円、終了時約3万円 |
しかも土日に通院できるので、平日仕事の私にはとてもありがたかったです。
毎日決められたとおりに試験食品を摂取して通院日に各種検査を受けるというものでしたが、毎日つけるアンケートと日誌が大変でした。
それでも新しい健康食品を試せたうえにお金ももらえたのはうれしいですね。
治験には医薬品だけでなくサプリや健康食品のモニター試験もあります。
治験に興味があるけど薬の治験はハードルが高い…と考えている方は、サプリや健康食品のモニターに参加してみてはいかがでしょう。
皮膚科でのニキビ治験
通院頻度 | 月1回 |
---|---|
薬のタイプ | 塗り薬 |
性別 | 女性 |
試験の内容 | 新しいニキビ治療薬の有効性・安全性を検証する試験 |
負担軽減費 | 1回7000円 |
個人的には「ニキビくらいで病院?」と躊躇していましたが、インターネット広告でニキビの治験が目に留まり参加してみることにしました。
病院では医師の問診、診察と定期的な採血などの検査がありました。
お薬は処方薬のようにもらい、処方の通りに塗るというものでした。
ずっと気になっていたニキビの治療をするきっかけになりました。
治験には特定の病気や症状を持つ方を対象としている試験も数多くあります。
ニキビやアトピー性皮膚炎など皮膚科の治験も募集が多い治験のひとつです。
院内の掲示板にはよく治験の募集ポスターが貼ってあります。通院中の方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
医師に聞いてみると実は関連病院で募集しているということもあるので、気になる方は相談してみてください。
治験登録サイトから探すこともできます。
メタボ治療薬の治験を3ヶ月
通院頻度 | 週1回、3ヶ月 |
---|---|
薬のタイプ | 飲み薬 |
性別 | 男性 |
試験の内容 | 糖尿病予備群の方を対象とした有効性・安全性の検証 |
負担軽減費 | 約10万円 |
勤め先の健康診断でついに血糖値が高いという結果が出てしまい、何か対策をしなければというところでこの治験と出会いました。
初めの受診は健康診断のような感じで、体重・身長測定、血圧、心電図測定とあり、採血も受けました。
2回目以降からは検査結果をもとに診察と薬の処方がされました。
3ヶ月毎週通院するのは少し大変でしたが、私自身の健康に対する意識も変わりました。
肥満や高血圧、糖尿病を対象とした新薬の開発も日々行われています。
治験ではこういった新薬を試せるというメリットがありますが、治験には「研究」の側面があります。
これから市場に出しても問題ないかを確認するために治験が行われています。
そのことをじゅうぶんに理解して納得してから参加を決めてくださいね。
通院型治験の体験談まとめ
通院治験に参加された方の声には、次のようなマイナスの感想が多くありました。
一方で、
というプラスの声もありました。
サプリや健康食品の治験は気軽に参加されている方が多いです。
治験に参加した後でも治験をやめたくなったらいつでもやめることができます。
やめたい理由をお伺いされることもありますが、答えなくても問題ありません。
疾患を対象とした治験では治療の一環として治験を選択できる医療機関もあります。
治験にはもちろんリスクがありますが、安全性にじゅうぶん配慮したうえで行われています。
今までの治療に効果がないなと感じているような場合、セカンドオピニオンと合わせて治験も検討されてはいかがでしょうか。