治験の実施可否を公正に審議する治験審査委員会(IRB)。
そんな大事な審査をする委員とは、どのような方が務めているのでしょうか。
治験審査委員会の構成
治験審査委員会のメンバーは次のように構成要件が決められています。
- 5名以上である
- 医師、看護師、薬剤師など医学等の専門知識を有する人(専門委員)を含む
- 医学等の専門知識を有しない人(非専門委員)を含む
- 医療機関と利害関係のない人(外部委員)を含む
- 治験依頼者(製薬企業)と利害関係のない人(外部委員)を含む
患者さんの人権保護と安全確保を目的に、患者さんの目線からも治験を公正に審議できるようこのような構成になっています。
IRBメンバーはどのように選定されるの?
治験審査委員会(IRB)のメンバーはIRBの設置者が指名することによって任命されます。
IRBの設置者というのは、多くは病院長のことです。
というのも、総合病院など大きな病院では病院自体がIRBを設置していることが多く、その場合、病院長(もしくは理事長)が設置者となります。
病院だけでなく団体が設置するケースもありますが、その場合も設置者がメンバーを指名します。
IRBメンバーにはどんな人がいるの?
IRBのメンバーは、構成要件のとおり少なくとも5名以上の委員がいます。
具体的には、
- 専門委員として病院の医師が数名+看護師、薬剤師、検査技師など
- 非専門委員として病院の事務職員など
- 外部委員として弁護士など
のメンバーが委員となっています。
IRBの委員には任期が定められていますが、任期について規定はなく、再任も可能です。
もしIRB委員に指名されたら?
あなたが委員として選ばれる可能性は0ではありません。
もしIRB委員に選ばれた場合は下記のQA日本研究会の案内を参考になさってみてください。
もしもIRB委員に指名されたら…/日本QA研究会/2016年改訂版
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