日本人の2人に1人は発症する「がん」。
そのがんを尿で嗅ぎ分ける生物を使った検査「N-NOSE」が、2020年1月に実用化され、全国の医療機関数か所で取り扱いが始まっています。
がんは早期発見・早期治療が大切
がん医療の評価として「5年生存率」があります。
これは、がんと診断されてから5年後も生存している患者さんの割合を示すものです。
この5年生存率は、がんが体の中の遠くに転移している場合に比べ、転移がなく限局している段階の方がはるかに高くなります。
つまり、転移がなく限局している段階(=早い時期)にがんを発見できれば、5年後の生存率が高くなるのです。
がん治療の研究が進んでいる現代では、早期であれば治療できるがんもあり、早期発見・早期治療が大切とされています。
がん患者の尿の匂いを嗅ぎ分ける「線虫C.elegans」
そのがんの早期発見に注目されているのが「線虫C.elegans」。
この線虫C.elegans(シー・エレガンス)は体長1mmほどの大きさ。
がん患者の尿に集まり、健常者の尿からは離れていくという面白い性質を持っていることが分かりました。
しかもその検査の精度は約85%と高精度。
わずか1滴な尿で検査でき、採血の必要もありません。
この検査方法は「N-NOSE(エヌ・ノーズ)」と呼ばれ、HIROTSUバイオサイエンスが主体となり全国の医療機関と共同研究が進められています。
がんの早期発見に大きく注目されている検査方法で、2020年1月から実用化されました。
N-NOSEの検査費用は?
N-NOSEの検査費用は9800円(税抜)です。
現在は保険適用されていない自由診療での検査となります。
検査費用の他、診察料も保険適用とならないためご注意ください。
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