治験に参加したい

治験の応募方法|治験に参加するにはどうしたらいいの?

治験にはどうやって参加するの?

治験に参加するにはいくつか方法があります。
ここではどのように治験に参加するのか、参加した後の流れについて説明します。

治験の登録サイト一覧を見る

どんな人が参加できるの?

募集している対象は、治験の内容や治験の相(そう)によって参加できる条件が細かく異なります。
おおまかには次のような方が応募できます。

  • 第1相試験:

病院やクリニックのホームページ、ポスター、企業や治験ボランティア募集用のウェブサイトから応募できます。
安全な投与量や投与方法を検証することが目的のため、健康な成人男性が募集対象となることが多いです。
特定の疾患を持っている方を募集していることもあります。

  • 第2~3相試験:

病院やクリニックのホームページ、ポスター、企業や治験ボランティア募集用のウェブサイトから応募できます。
治療の対象となる特定の疾患を持っている方が対象となります。

  • 第4相試験(製造販売後臨床試験):

第3相試験に参加していた方が引き続き参加するケースがほとんどです。
一般的に募集していることは少ない試験です。

医療機関で聞いてみよう

治験の被験者(治験に参加する人)を募集している医療機関では、待合室やロビーの掲示板に治験ポスターが貼ってあったり、リーフレット(三つ折りのチラシ)が置いてあることがあります。
また、ホームページに掲載されていることもあります。

治験を実施している医療機関では、対象となりそうな方に先生から治験のお話をされることも多いです。
その際、治験コーディネーターと呼ばれる方が同席して詳しい説明をしてくれることもあります。
興味があれば一度お話を聞いてみてください。

その医療機関で治験を実施していなくても、別の病院やクリニックへ紹介してもらうパターンもあります。
先生方のつながりは意外と強いものがありますので、「興味がある治験があるけれど、この病院ではやっていないみたい。」という場合でも紹介してもらえるチャンスがあることも。
ただ、「他院へ紹介する=自分の患者さんを失う」ということにもなりますので、あらかじめ自分で治験を実施している医療機関を調べて行ってみるのもひとつの手です。

治験に応募してみたい

自分で探すのが難しい場合、登録サイトを利用することもできます。
自分の性別や疾患、住んでいる地域を登録しておけば参加できる治験を容易に探せます。

医薬品の治験だけでなくサプリメントなどのモニターもあるので、治験はハードルが高いなあという方はそちらに登録してみるとよいでしょう。

治験に参加した後の流れ

治験に参加することを決めたら、どうしたらよいのでしょう?
参加する際にもいくつかの手順があります。

同意説明文書で詳細を確認する

治験に参加することを検討したら、まずは医師にその旨を伝えます。
ただ、治験への参加意思を表明しただけでは参加することになりません。治験について詳しく説明された「説明文書」を読み、参加する意思が固まった後に「同意書」に署名する必要があります。
説明文書と同意書は一体型になっていることが多く、まとめて「同意説明文書」とも呼ばれます。
同意説明文書は医療機関で治験の説明をされる際に一緒に渡してくれます。
治験について分からないところや不安なところは、同意書に署名する前に医師や治験コーディネーターに質問して解決しておきましょう。

事前の検査を受ける

治験に参加することに同意すると、「スクリーニング検査」という事前検査をします。
スクリーニング検査では、あなたが治験に参加しても安全性に問題がないかどうかを調べます。

治験の薬を投与している間は検査や画像診断の費用はかかりませんが、事前検査の費用は自己負担が発生する場合があります。
治験に参加すると交通費負担を主な目的として「負担軽減費」というお金が参加者に支払われます。
1回の支払い額は7000円程度ですので、検査費用が自己負担だとしてもカバーできることが多いです。

費用の取り扱いについても説明文書に記載されているのでよく確認しておきましょう。

治験はメリットだけではない

治験に参加すると、治験薬による影響を見逃さないために詳細な診察・検査が受けられたり、他の患者さんより優先して検査を受けられたりすることがあります。

ただ、使用しているのは未承認の薬です。まだ明らかになっていない副作用が潜んでいる可能性もあります。

治験は安全性について十分に検討したうえで行われていますが、未承認薬であること、副作用や予期せぬ反応が生じる可能性があることはリスクとして知っておく必要があります。
ちょっと不安になりますが、このようなリスクについても説明文書に記載されていますし、途中で不安になったらいつでもやめることができます。
万が一何らかの処置が必要になった場合でも、治験薬に原因がある場合は「補償」の対象となり治療費はかかりません。

あなたのデータが承認データとなる

少し難しいことを書きましたが、治験に参加するとあなたの臨床データひとつひとつが新薬承認のためのデータとなります。
(個人情報は含まれません。)

新薬を開発するうえで参加していただく患者さんの協力は欠かせないものなのです。

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医療関係の業界で転職しつつ働くこと9年以上。 医療・製薬系のお仕事や治験についての情報を発信しています。
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