入院治験

治験の体験談(入院編)|つらかったこと、良かったことは?

治験は新薬の開発過程で行われるため、治験の参加者に守秘義務が課せられるものもあります。
そのため治験の体験談というのはあまり語られないことも多いです。

ここでは治験の体験談の中から入院治験の体験談を集めました。

知っておきたい治験用語
治験協力費:負担軽減費ともいう。治験参加者の交通費や時間的負担を軽減するために参加者に支払われる費用。

10日間で約18万の入院治験

入院日数 4泊5日×2回
薬のタイプ 飲み薬
性別 男性
試験の内容 健康な成人を対象とした体内の薬物濃度の測定
治験協力費 18万2000円
登録していたサイトからの参加でした。
事前に検査がありましたが無事通過。健康な人が参加できるようです。

入院中はベッドの上でのんびり過ごせるのですが、最初は15分おきに採血がありきつかったです。
大部屋での入院だったのですが、話をする人がいなくてずっと無言で過ごしました。

治験協力費は最終日に現金でもらいました。

おそらくこの方が参加したのは新薬の安全性を確認する第1相試験と思われます。
こういった治験は入院で行われることが多いです。

薬物濃度の変化を経時的に追うため採血回数が多くなります。
注射が苦手な方には不向きな治験です。

3泊4日の入院+通院4日で約14万

入院日数 3泊4日+通院4回
薬のタイプ 飲み薬
性別 男性
試験の内容 健康な成人男性を対象とした安全性確認試験
治験協力費 約14万円
登録していたサイトから応募して参加しました。
参加できるのが10名のところ14名の応募でしたが、検査に問題がなく参加となりました。

心電図や血圧測定、脈拍の検査と採血がありました。
採血は留置針という針を刺しっぱなしにして、何度も針を刺し直さなくていいものを使ったのですが、やはり何か刺さっている違和感はありました。
ただ留置針があるので頻繁に行われる採血でも痛くありませんでした。

入院中は病院にあったマンガをずっと読んでいました。
初日の夜は同室の人のいびきがうるさくなかなか寝付けず。
お風呂は交代制ですが問題なく使えました。
食事の量が少なく物足りなかったです。

退院後の通院では時間通りに必ず行かなければならず、朝早いときは大変でした。
治験協力費は後日振り込まれました。

治験に応募した方が必ず参加できるわけではありません。
参加するには年齢、性別だけでなく健康上の条件も加わります。
病院側も治験に協力いただく方が治験に参加しても問題ないかどうかを入念に検査します。

「飲食は提供された食事のみ」など食べ物が制限されることもありますので、事前に内容をよく確認しておきましょう。

入院3泊4日+通院1回で7万円

入院日数 3泊4日+通院1回
薬のタイプ 飲み薬
性別 男性
試験の内容 健康な成人男性を対象とした薬物の安全性確認試験
治験協力費 7万円
登録していたサイトからの参加でした。
入院前の絶食が辛かったです。
採血用の留置針がずっと刺さっているのが嫌でした。
入院中は外にも出られないし食事も満足いく量ではなかったです。
ただ、腹八分目で規則正しい生活を強制的に送ることで、入院前より何だか健康になった感じがしました。

留置針が苦手な方は多いようです。
入院型の治験中は決まった食事や一定量の水分を取らなければならない試験もあります。

食事の物足りなさはみなさん感じられるようですね。
これには理由があり、血液検査の値は食事によって変化を受けやすい値です。
同様のバックグラウンドでデータを取得するために、治験によっては同じ食事を摂っていただく必要があるのです。

入院型治験の体験談まとめ

入院治験に参加された方の声をまとめると、次のようなマイナスの感想が多かったです。

  • 採血がつらい
  • 食事が少ない
  • 入院中とても暇
  • 一方で、

  • 同室の人が面白かった
  • 規則正しい生活を送れた
  • という声もありました。
    何より治験協力費をもらえたのがうれしいというのはみなさん共通のよう。

    もちろん治験には未承認薬を使うというリスクもありますし、プラセボ(偽薬)を使った治験もあります。
    参加される場合は内容をよく吟味して応募されてくださいね。

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    医療関係の業界で転職しつつ働くこと9年以上。 医療・製薬系のお仕事や治験についての情報を発信しています。
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