細菌やウイルスに対抗するために、自身の免疫力をアップしておきたい!
しかしどんなことをしたら免疫力を高めることができるのでしょう?
ここでは、免疫力を高めると言われている方法を5つ紹介します。
免疫力を高める5つのこと
免疫力を高めるために取り入れたいのが以下の5つのことです。
- 笑う
- 体を温める
- 楽観的になる
- 適度に運動する
- 食品からの栄養
意外と簡単だと思いますか?それともむずかしいと感じますか?
次に、それぞれ免疫に対してどんな良い点があるのかを紹介していきます。
笑う
昔から「笑うことは健康にいい」と言われていますよね。
実際に、笑うことは免疫システムに影響します。
お笑いビデオを見せたグループと教訓的なビデオを見せたグループの唾液中のIgAを比較した研究では、お笑いビデオを見せたグループで唾液中のIgAが増えた、という結果が得られました。
IgAは「免疫グロブリンA」のことで、免疫システムに関わるタンパク質のひとつです。
IgAがウイルスや病原菌にくっつくと、これらの病原体が体内に侵入するのを防いでくれます。
また、乳酸菌B240が唾液中のIgA分泌を高めることが大塚製薬の研究で分かっており、乳酸菌B240を含む食品を取ることも免疫力アップに役立ちます。
笑って免疫力が高まるなら、たくさんの笑顔を咲かせていきたいですね。
体を温める
体が冷えると免疫細胞の活動が低下してしまいます。
お腹をあたためてあげることで、体を守るために必要なリンパ球が倍以上に増えた、というデータもあります。
「お腹を冷やさないようにする」ことが健康に良いことは昔から言われています。
少し冷えるなあという時は、腹巻などを使うのもいいかもしれませんね。
楽観的になる
楽観的な思考とそうでない人に心理ストレスを与えた研究では、楽観的思考の人は心理ストレスにさらされても抗体価が高かったという結果が得られています。
つまり、楽観的な考え方の人の方が免疫力が高いことになります。
悲観的な出来事の中でもポジティブな面を見つけていきたいですね。
適度に運動する
週に1日未満しか運動しない人に比べ、運動する日数が多い人ほど風邪をひく日数が少なく、重症度も低いという結果が得られています。
激しすぎる運動は免疫力を落としますが、軽く汗をかく程度の適度な運動は、多くの人のからだにいい影響を与えてくれます。
食品からの栄養
最後に食べ物です。
食品にも免疫を高める働きがあります。
例えば、全粒穀物(全粒粉のパンやシリアル)を食べたグループとそうでないグループを比較した研究では、感染症やがん、心疾患などの発症リスクが低下していました。
また、緑茶成分(1日あたりカテキン378mg、テアニン210mgを含む)を摂取する群、偽薬をのむ群に分けて比較した研究では、緑茶成分を摂取した群では偽薬をのむ群と比較して、インフルエンザ発症率が低下したとのデータが出ています。
他にも、乳酸菌食品やメカブなどでも免疫に良い影響を与えた報告があります。
乳酸菌は発酵食品ですし、メカブは海藻。
日本人の食事は自然と免疫力を高めるのに貢献しているのかもしれません。