CRA(臨床開発モニター)として仕事をしていると、けっこう起きる治験の困りごと。
そんなあるあるをまとめました。
プロトコルに誤記が多い
治験には、治験の実施内容を詳細に記載した治験実施計画書(通称プロトコル)が存在します。
CRAは主にこのプロトコルに即して治験を進めていきます。
ところが。
アレ?
なんかこれおかしくない?
時々誤記もあるのでちゃんと読んでおかないと医療機関の方に指摘されます。
始まる前からプロトコル改訂が何度もある
プロトコルは初版からはじまり、修正事項があると改訂します。
まだ治験が始まっていないのに既に第3版なんてザラです。
プロトコルは最新のものを医療機関に提供しなければなりません。
基本的には面会で説明しなければならないので出張が増えます。
アポ取りが大変です。
使用するシステムが治験開始に間に合わない
治験のデータを記録したり、報告書を書いたり、臨床試験にはたくさんのシステムを利用します。
ところが、治験が始まるというのにまだシステムが完成しておらず、一時的に他の方法で記録や報告書を作成することもあります。
そうなると代替システムと本チャンのシステム両方のトレーニングをCRAは受けねばならず、治験開始の忙しい時期にさらにやることが増えてしまうのです。
けっこう力業で進めてます。
医師に面会したものお断り
治験を始める前、CRAは治験責任医師の候補にどのくらいの症例(対象となる患者さん)がいるかを聞きに行きます。
事前にある程度の聞き取りはしているものの、いざ訪問したら「うちではやれないよ」とお断りになるパターンも。
空振りもけっこうあります。
パスワード管理が大変
IT化が進む現代、治験でもたくさんのシステムを使います。
システムごとにID、パスワードを設定する必要があるのでパスワードがどんどん増えていきます。
しかもシステムごとにパスワードの更新時期が微妙にずれるのでこんがらがってきます。
たまに間違い回数の制限を超えてロックがかかります。
休んでる時に限ってトラブル
有休休暇で休んでいるときに限ってSAEや逸脱が起きます。
*SAE:重篤な有害事象。24時間以内に報告書の提出が必要というけっこう重いできごと。
*逸脱:治験の手順から外れること。軽微なものから大きなものまで。
代わりに対応してもらうとすごく申し訳ない気持ちになります。