治験に参加したい

女性が治験に参加するときに気を付ける3つのこと

新薬の開発過程に欠かせない治験。
治験協力費(負担軽減費)として謝礼がもらえることもあり、副収入として学生や主婦の方が参加されていることも多いです。

ただ、女性ならではの治験に参加するときに気を付けるべきことがあります。

女性が治験に参加しても問題ないの?

女性が治験に参加することは問題ありません。
治験の開発段階に関わらず、女性を募集している治験はたくさんあります。

ただ、開発中の多くの医薬品は、妊娠中の胎児への影響が確認されていないものがほとんどです。
そのため、妊娠に関する制約があります。

もちろん年齢が対象外の場合は女性であろうと男性であろうと参加できません。

女性が治験に参加するときに気を付けること

募集対象に女性が含まれている治験に女性が参加することは問題ありません。
ただ妊娠に関する事項で気を付けるべき事項があります。

1. 妊娠中の方は参加できない

治験薬(治験で使うお薬)は胎児への影響が未知数です。
胎児への安全性が確認されていないため治験では通常妊娠中の方は参加できません。

治験では、参加することに同意した後、治験に参加しても問題ないかどうかを確認する検査があります。
検査の内容は胸部レントゲン検査や血液検査、閉経前の女性は採血での妊娠検査もあります。

治験薬にもよっても異なりますが、多くの場合は治験中も尿妊娠検査を実施します。

2. 治験期間中に妊娠を希望している場合も参加できない

また、治験参加時に妊娠していなくとも、治験期間中に妊娠を希望する場合は参加できません。

そのため治験に参加している間は徹底した避妊が求められます。
パートナーがいらっしゃる場合はそのことをパートナーともよく相談しておいてくださいね。

万が一治験中に妊娠してしまった場合は治験を中止することになります。

3. 授乳中の場合は参加できない

治験薬の母乳を通じたお子さんへの影響も未知数です。
そのため治験薬を使っている間はもちろん、使った後も治験薬が体の中から消えるまでは授乳できません。

ミルクで子育てをしている場合は基本的に問題ありませんが、気になるようであれば治験コーディネーターや担当医師に相談してくださいね。

女性が参加しやすい治験てどんな治験?

治験では被験者さん(治験に参加してもらう患者さん)を募集するときに男女比を決めていることはほとんどありません。
そのため女性だからといって参加しやすい・しにくいということはないでしょう。

その点では「女性に多い疾患を対象とした治験」が女性が参加しやすい治験と言えます。

骨粗鬆症、関節リウマチなどは女性の患者さんが多い疾患です。
治験もたくさん行われていますので治験登録サイトから探してみてくださいね。

治験以外にも化粧品のモニターや健康食品のモニターも女性が参加しやすいです。
アンケートだけなど気軽に始められるものもありますので、ちょっとしたお小遣い稼ぎに登録してみるのもいいですね。

治験ボランティアで社会貢献と副収入

社会貢献度の高い治験。
加えてちょっとした副収入になるはうれしいです。

治験に参加することでのリスクはもちろんありますが、気になることは説明してくれますし、参加してもいつでもやめることができます。
医薬品の発展のためにぜひお力を貸していただければと思います。

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医療関係の業界で転職しつつ働くこと9年以上。 医療・製薬系のお仕事や治験についての情報を発信しています。
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